2010年6月8日 エアバス社は大韓航空/航空宇宙部門を、A320用ウィングレット製作の唯一の供給元とする契約を締結した。 エアバス社が"シャークレットsharklets"と呼ぶウィングレットは、高さ2.5mあり、本体約 200kgの重量増加に加え、翼桁部の補強も必要とする。 それでも、エアバス社は長距離運航で最大3.5%の燃料消費の改善を約束している。ニュージーランド航空はこのシャークレット付きA320を運航する最初の航空会社である。(関連記事) 出典 AVIATION WEEK & SPACE TECHNOLOGY JUNE7,2010 p14 大韓航空/航空宇宙部門はよく頑張っている。A320の系列には、A319,A321と多く、これらの機体にもシャークレットの取り付けが期待される。 また、現在のA320ウィングレットとの交換改修も期待される |
2010年6月1日 A320の将来 ・エアバス社はA320のエンジン換装の決断を年末まで引き延ばすことになる。ボーイング737にしっかりと差つけるとともに、ボンバルディアC-シリーズ他の新世代旅客機に対抗する戦略に、新エンジンの選択肢も考慮に入れているからである。 ・A320は3000機以上売れている中・短距離用、ナローボディ機(通路1の座席配置)で、同機の競合機種にはボーイング737を始めブラジル、カナダ、中国、ロシアの新開発機も加わる。 ・エアバス社としてはA320の将来にどのような戦略を採るか悩ましいところであろう。燃料消費削減には次のような目論みをしており、どの機体の開発にゴーをかけるか難しい決断を要する。 機体 運用開始予想 座席あたり燃料消費削減 座席あたりコスト削減 A320新ウィングレット 2012年 -2.4〜-3.5% -1〜-2% A320新型エンジン装備 2015年 -13〜-15% -5〜-6% 全く新型機 2020年 -18〜-20% -9〜-11% 全く新型機ギヤ付きオープンロータ 2025年以降 -35〜-40% -20〜-25% 出典 AVIATION WEEK & SPACE TECHNOLOGY MAY17,2010 p22 http://www.airbusjapan.com/aircraft-families/a320-family/ へのリンク |
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現在のA320ウィングレット→
2010年5月24日 ボーイング民間航空機CEO Jim Albaugh によると、ボーイング787の試験飛行は順調、10月にはFAAの承認を得る予定、ローンチカスタマ全日空向け2機の納入は今年中に間に合うだろう、とのことである。 出典 AVIATION WEEK & SPACE TECHNOLOGY MAY24,2010 pp20 |
シャークレット→
2010年5月24日 ホンダは24日、開発中の「ホンダジェット」の量産機の初フライトテストを、今年11月に米国で行う方針を明らかにした。顧客への引き渡しは2012年8月ごろから始める。 出典 ニフティニュース5月25日 ・試作機はすでに飛行しているが、FAAの承認を得るための試験がこれから始まる。 |
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数ある航空技術ニュースの1〜2ヶ月分くらいの中から、筆者が個人的に興味あるニュースを抜粋し、少しばかり感想・意見を書こうと思います。
航
空
機
開
発