2010年6月5日エア・インディア・エクスプレス812便事故その後(前回記事 )
5月22日、搭乗者166名中158名が死亡したこの事故は、インドの航空関係インフラ等がかなり影響しているのではないか、と思われる事実が明らかになった。
・深い峡谷で囲まれた丘の先端にある空港なので、マンガロールは「テーブル空港」と呼ばれている。 また、悪天候時は着陸が難しい空港という評判である。
・管制官が812便にILSでによるRunway24アプローチを許可したとき、雨は降ってなかった。パイロットは飛行時間1万時間以上、航空機が着陸態勢を確立したと報告しているが、管制官は着陸しないようにアドバイスした。レポートでは、着陸やり直しの理由を示していない。
・第812便の件は、航空産業の急速な成長に追随して行くうえで、インドの規制や規格、インフラおよび要員の配置の妥当性に関して、疑問を喚起している。
・それらに関連し民間航空当局者は、インドの8つの国内の航空会社は2009年4月の331万人と比べ、今年4月には418万人の人々を輸送、26%増加したことに注目している。
・インドの空の運航回数は、毎日約3500回―2005年は1900回―である。国内の飛行機数は、2005年の160機から400機に増加した。
出典 AVIATION WEEK & SPACE TECHNOLOGY MAY31,2010 p43
2010年7月28日午前10時(日本時間同日午後2時)前パキスタンの首都イスラマバードで、乗客乗員152人が乗った同国の民間航空会社エアブルーの旅客機エアバスA321が丘陵に墜落した。豪雨と視界不良の中で着陸を試みていた。もっと詳しく。
2010年9月3日 午後8時(現地時間) UPS(世界最大の小口貨物輸送会社) 所属のBoeing 747-400がドバイで離陸後まもなく墜落、乗員2人が死亡した。ドバイ国際空港からドイツのボン空港の定期便であった。乗員は離陸直後緊急事態を宣言し、ドバイ空港に戻るよう要求していた。目撃者によると、居住地近くに墜落する前には、機体は市街地上空を低空旋回していた。乗員2名以外の死者は居ない。しかし、建築中のビルが火災に見まわれたと、伝えられる。UPSは墜落を確認し、原因究明にあらゆる手段を講じると言明した。この機体は2007年に製造、9月に引き渡され、UPS所属Boeing747-400の10機中の1機である。Boeing747-400にとって、2000年10月31日、83名が死亡したシンガポール航空、台北離陸事故以来、2度目の致命的事故である。
航空事故
Aircraft Accidents Report
2010年5月22日午前6時半(日本時間同10時半)頃、アラブ首長国連邦のドバイを出発し、マンガロール国際空港の28番滑走路着陸進入中だったエア・インディア・エクスプレス812便ボーイング737-800(B737-8HG、機体番:VT-AXV(試験飛行時N1787B)、製造番号:26333/ラインナンバー2491))が着陸時にオーバーラン、滑走路先の崖へ転落して炎上した。この事故で、幼児4名を含む少なくとも158名が死亡した。事故当時、マンガロール空港の天候は霧がかかる悪天候で、視界不良であったという。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2010年5月12日早朝アフリキーヤ(Afriqiyah)航空エアバス330-200がトリポリ空港に着陸進入中墜落した。乗客乗員104名中103名が死亡した。
機体型式A330-200、製造2009年8月、エンジンGE CF6-80E1A4、1600飛行時間、420飛行回数、
天候不良なし、風270度、7ノット、シーリング制限なし、視界5000m、気温19℃、
11800ftの滑走路手前に西側から進入墜落破壊、
5月15日現在、パイロットから不具合に関する報告があったかどうか、正式発表はない。
リビアの民間航空当局が調査を主導するが、フランス、BEA、エアバスの技術支援、ヨーロッパ航空安全局(EASA)、米国運輸航空安全委員会(NTSB)の支援を受ける。
A330にとってはこれで6機目の損失となった。これは2009年に起きたエアフランス447便の228人死亡に次ぐ最悪事故である。
出典 AVIATION WEEK & SPACE TECHNOLOGY MAY17,2010 pp39 など
・日本では最近、国内航空事故ニュースは聞かない。災害は忘れたころにやってくる。海外では結構起きている。エアフランス447の事故はピトー管が原因と聞いている。本件はどうか。